祭典2日間にわたり町内を練り歩く「神輿」。貴船神社の神輿は、まつり1日目「宵宮」の「発輿式」の後、神社境内の急な階段を降りることから巡幸がはじまります。神社周辺を練り歩くと、宮前岸壁から神輿船に乗せられ、東西櫂伝馬、東西小早船、東西囃子船とともに華麗な「海上渡御」の神事を行ないます。
宮本岸壁に着くと、すぐに西の浜、次いで東の浜に於いて、神輿を屋根まで海に入れる「みそぎ」と呼ばれる神事が行なわれます。
町内を巡幸する際は、町の人々から水をかけられずぶ濡れになるなど、その勇壮な姿が印象的です。水を含んだ神輿は重さ1トンになるともいわれ、担ぎ手の力の見せどころとなります。
2日間にわたり町内を巡幸してきた「神輿」は、まつり2日目の「当日」の夜に、「宵宮」と逆コースの「海上渡御」を経て、神社へ還御しますが、108段ある神社階段を駆け上がる姿は力強さが感じられる一方、漆黒の闇の中、灯りに照らされる神輿が、神社に吸い込まれるように階段を上るその幻想的な光景には、多くの人々が魅せられ、まつりのみどころの一つとなっています。
最終更新日:2023年8月11日